片や、生まれ故郷を追われ、60年以上亡命生活を送っているダライ・ラマ14世
片や、自身がアパルトヘイトの迫害をうけていたデズモンド・ツツ大主教
ともにノーベル平和賞を受賞している2人が、非常に打ち解け、くつろいだ空気の中で対談を重ねるドキュメンタリー
対談というよりは雑談と言った方がよいくらい、冗談が多く、笑顔の絶えないシーンが続くが、そこがなんとなくいい。
ただの2人のおじいちゃんの戯言の中に、限りない人への愛があふれているのが感じられます。
人とは、誰しも他人に親切にしたい生き物なのだ
人とつながり、人に親切にすることで喜びが得られる
私たちは、もっと他人に親切にすべきなのかもしれません
まずは、一番身近な自分の家族を幸せにする
それをみんながやれば、ゆくゆくは世界中が幸せになれるというのは、その通りでしょう
幸福について、科学的なアプローチをするのも非常に興味深かったです
人は幸福度が上がると、免疫効果が上がって健康になるのだそうです
また、一般の人と、日頃から瞑想をする僧侶との比較実験では、脳の働きがまったく異なるという結果が紹介されていました
つまり、脳がどう感じるかも、日頃からのトレーニングで学習することができるということです
怒りや妬みというネガティブな感情にいつまでも囚われるのではなく、平常心でいられること
これも訓練によって身につけることができることが証明されたわけです
幸福は学習できるものであり、教育によって身につけることができるスキルである
平常心を保つ習慣を身につけるのは、毎日歯磨きをする習慣を身につけるのと何ら変わらないとの指摘には、思わずうなってしまいました
また、私たちは「満足」を、お金や権力など自分の外部に求めるが、実は自分の内部にあるのだという指摘にも、大きくうなずきました
いま自分が満たされていると気づくことが、本当の幸福なのだと
映画を観終わった時、わたしの中は2人の愛に満たされて、とても温かいものでいっぱいでした
ぜひ1人でも多くの方に観てもらい、同じように愛で満たされてほしいと心から思います
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